名字の言

日蓮大聖人は、病と闘う友を励ます。「法華経は全世界の人々の病を治す良薬なのだから、信心に励む、

あなたの病身は必ず助かります」(御書1462?、趣意)。

▼女性門下には「病気が平癒し、更賜寿命できると確信しなさい。

あれこれ思い悩んではいけませんよ」(同975?、趣意)とも。

どれほど病魔に立ち向かう勇気を取り戻したことだろう。

▼誰もが病気になど、なりたくない。かといって誰も「生老病死」を避けることはできない。

要は、いかに立ち向かい、どう生きるか。

「体は健康でも、精神が不健康で、不幸な人は、たくさんいます。

反対に、病気をかかえたり、体が不自由であっても、自らも幸福を満喫し、人をも幸福にしている同志もいる」。

池田名誉会長が指摘する通り、たくましく生き抜くことが大切だ。

▼何のために治すのか。健康になって何をするのか。大病を患った意味は何だったのか――

病魔を悠然と見下ろす大生命力、師と共に広布に生き抜く尊き使命に徹していけば、必ず道は開ける。

▼壁にぶつかった時、その高さ厚さを嘆くか、大きく開けた壁の向こう側を思い、渾身の力で前進するか。

病に限らず、この一念の差が勝敗を分ける。

だからこそ、きょう、この一瞬を全力で生きたい。(08.08.07)