名誉会長の総務就任50周年 青年よ 広布の全責任を担い立て
烈風と戦い、正義を守り抜いた半世紀――池田名誉会長が、学会の「総務」に就任して今月30日で50周年になる。
1958年(昭和33年)4月2日、恩師・戸田第2代会長が逝去。世間では、「学会は“空中分解”するだろう」との憶測が流れた。会内にも、怨嫉を抱いて退転する者や、邪心から学会を牛耳ろうとする者もいた。そうしたなか、一身をなげうって学会を守り、同志に希望と勇気を与えたのが池田青年であった。
「先生の残せる、分身の生命は、第二部の、王仏冥合実現の決戦の幕を、いよいよ開くのだ。われは立つ」(同年4月2日の「若き日の日記」)。
学会の一切の責任を担った池田総務は、「七つの鐘」という広布の壮大な未来構想を示し、団結を訴えた。
力強い「前進!」の叫びによって全同志を鼓舞する一方、学会の渉外戦の先頭に立ち、猛然と邪悪と戦い、打ち破っていった。
2年後の60年5月3日、同志の熱望をうけて第3代会長に就任。以来、学会は世界に大きく興隆してきたのである。
「私の一生は、戸田先生のため、広宣流布のために捧げてきた。陰に陽に、重要な仕事を成し遂げてきた。20代、30代のころから、民衆の城である創価学会を守るために、全身全霊を傾けてきた」。
50年にわたる大闘争に心から報恩感謝し、後継の誓願を新たにしたい。
広布第2幕の今こそ、池田門下生が師の「分身の生命」として立ち上がる時である。青年部も、毎月の青年部幹部会を勝利のリズムとして、全国で拡大の旋風を巻き起こしている。
「青年部の時代である。君たち青年部が偉くなって、学会の全責任を担っていくのだ」との期待に応え、学会そして日本・世界の未来を切り開いていかなければならない。
古来、歴史を動かした主役は青年であった。明治維新を開いた坂本龍馬や西郷隆盛、高杉晋作らは20代・30代。
哲人ソクラテスの正義を叫んだプラトンらも、インド独立闘争でガンジーの非暴力運動を支えた中心も、みな青年だった。
まさに「国家の運命は、青年の教育にかかっている」(アリストテレス)。
一切の責務を担いゆく創価の青年運動こそ、広布と社会の希望の旗手なのだ。
一人一人が“青年総務”の大闘争に学び、新たな50年を切り開き、わが青春を栄光で飾っていただきたい。(08.06.27聖教・社説)