青年が「正義」の言論戦の先頭に

言論とは、邪悪を破り、正義の道を切り開く剣である。

 歴史を振り返れば、正しい人間が、醜い嫉妬や讒謗によって、どれほど迫害されてきたか。それを傍
観し、あざ笑う人間が、どれほど多かったか。たとえ、正しいことを確信していても、言論の力で広く
表明しなければ、それは正義の戦いとはならない。

 創価学会の対話運動は、「正義が勝ち栄える時代」を開くために立ち上がった民衆の大言論闘争だ。
その先頭に立ってきたのが池田名誉会長である。

 19歳で恩師と出会い、26歳で学会の初代渉外部長に。学会に対し無理解と偏見が多かった当時、
デマ記事が新聞に載れば、電光石火、抗議した。

 誰もが手をこまねいていた時に、一人、社会に向かって勇敢に学会の真実を叫んできた。敵をも味方
に変える誠実を貫いてきた。池田青年の言論戦によって、草創の学会は厳然と守られ、広布の前進を続
けてきた。そして今、人間主義の大連帯は192カ国・地域に広がっている

 学会の正義を守るために走ってきた半世紀。「未来のために、私は命がけで書いている。詩を書き、
手紙を書き、メッセージを贈っている。この心を知っていただきたい」。

こうした正義の大言論闘争に、世界の一級の識者も讃嘆を惜しまない。

 「池田会長の大偉業に比べれば、誹謗・中傷の輩など、歴史の片隅にすらその名を残さない」(米モ
アハウス大学キング国際チャペルのカーター所長)。

 広宣流布とは、何ものも恐れない言論戦だ。青年部の皆さんは、この師匠の魂を断じて受け継いでも
らいたい。

 世の時流に流され、ただ人々を誑かすだけの偽善の勢力を呵責してきたからこそ、仏法の正義は世界
に大興隆した。宗教にとって、布教こそ生命である。その布教の最大の武器が、言論なのである。日顕
宗をはじめ、宗教の正邪を正すためにも、言論の力を最大に発揮しなければならない。

 フィリピン独立の英雄ホセ・リサールは「エセ宗教と迷信、金を搾り取るために聖なる言葉を利用す
る宗教と、真実の宗教とを、はっきり峻別するんだ」(村上政彦翻案)と叫んでいる。

 破邪顕正の決着は弟子の使命である。今こそ正義の心を燃やし、言論で悪を打ち破っていきたい。
(08.06.11聖教・社説より)