名字の言

 会話をする時、思わず相づちを打ったり、うなずいたりする――そういう経験はないだろうか。

▼人は単に言葉だけではなく、目の動きや手ぶりなど、無意識に体を動かして、自らの思いを伝える。

人間同士の対話では、生体リズムが、互いに同調化する。この現象を「引き込み」と呼ぶ。

これによって、円滑なコミュニケーションが図られる。

▼ 岡山県立大学の渡辺富夫教授は指摘する。「話せば必ず、リズム同調が起こるしくみになっているのです。

リズムが合えば一体感、共有感が湧いてくる」(「潮」2007年9月号)。

対話の本質は「話せば思いが伝わる」にあるといえよう。

▼座談会で新入会の友が語ってくれた。

「学会の方は、私の話をじっくり聞いてくれ、“ありのままの自分”を受け入れてくれました。それが、うれしくて!」と。

思いを伝え合い、互いに励まし、支え合いながら、現実の生活に挑戦する一体感こそ、私たちの真骨頂である。

▼「対話」を通して分かり合う――この人間交流が心と心を結び、相互理解を深め、信頼を築いていく。

池田名誉会長が批判や誤解を恐れず、世界平和の潮流を起こしきた理由が、そこにある。

誠心誠意で、友人と心を通わせ合い、友好を拡大していきたい。(08.05.21聖教より)