2010 大白蓮華 8月

希望も高く! 学びの道を


 未来部は

   無限の力と

      世界 待つ

    断固と育てよ

      世界広布を

 「人」を育てる。これが、仏法の命である。

 なかんずく、若き友を、真心こめて励まし、伸ばし、光らせる。ここにこそ、仏の声の響きがある。仏の慈悲の振る舞いがあるのだ。

 わが師・戸田城聖先生は叫ばれた。「学会っ子は、信心という永遠に輝く幸福の星、勝利の星を持って生まれてきた。この子どもたちの成長を、皆で祈ろう! 若き人材のために学会はあるからだ」と。

 待ちに待った、我らの未来部の躍進の季節が来た。全リーダーが、人類の宝である未来部に、最大のエールを送りゆこうではないか!

 法華経の妙荘厳王品第二十七に登場する、浄蔵・浄眼という兄弟の王子は、まさしく未来部の年代の若人であったと推察される。

 「女人成仏」の道を開いた八歳の竜女とともに、法華経は、元初より"未来部"の生命が躍動する希望の世界といってよい。

 この兄弟は、「我れ等は宿福深厚にして、仏法に生まれ値えり」と、喜び勇んで師匠に随って仏法を学ぶ。力強く変わっていく自らの姿を通して母を導き、邪見の父にも師匠の偉大さを教えた。王子たちが善知識となり、国土まで正義と功徳で荘厳されていったのである。

 未来部員は、一人も残らず「宿福深厚」の王子であり王女である。その勝利の実証こそ皆の歓喜を広げ、世界を変えゆく力となるのだ。

 わたくしが

  一人かがやく

    太陽と

   父母 照らさむ

     一族 救わむ

 御聖訓には、悪世末法の様相を「今の日本国の小児は魄をうしなひ・女人は血をはく」(御書P1564)と喝破されている。

 あの残酷な戦争が終わった夏、私は十七歳であった。もう二度と、戦乱によって母たちや子どもたちが犠牲にされることのない未来を創りたいと、青春の心に固く誓った。やがて、稀有の師と巡り会えた私は、「広宣流布」即「世界平和」の大闘争に身を投じたのである。

 それは、民衆の大地から、若き地涌の人材を一人また一人と呼び出し、間断なく育て上げていく戦いであったといってもよい。

 昭和四十五年の五月、私は学会を揶揄する記者たちに言い切った。

 「学会がどうなるか、二十一世紀を見てください。社会に大きく貢献する人材が必ず陸続と育つでしょう。その時が、私の勝負です!」

 そして四十年――。今、世界が刮目する、壮大な社会貢献の陣列が出来上がった。創価の師弟は、断固として人材で勝ったのだ。

 私と同じ心で、未来部の育成に取り組んでくださった尊き担当者の方々に感謝は尽きない。「あの先輩がいてくれたから」「あの激励があったればこそ」との敬愛の声は、どんな勲章よりも誇り高い栄冠だ。

 成長の途上には、様々な悩みもある。思いがけない難問もあろう。しかし妙法は、どんなことも変毒為薬できる絶対勝利の法則である。

 「御義口伝」は、「父とは日蓮なり子とは日蓮が弟子檀那なり」(御書P803)と結ばれている。全未来部員が大聖人の尊極の「仏子」である。「師子王の子」である。何があろうと、断じて負けるわけがない。

 「SGI(創価学会インタナショナル)を支持することは、私たちの子どもや孫たちの未来の『平和』と『希望』を約束することです」と、ブラジルの首都ブラジリアの慶祝議会で宣言された。

 人類の希望は、創価の未来部にあり。今日も、未来部と共に語り、未来部と共に学び、そして、未来部と共に勇気凜々と前進しよう!

 輝ける

  金星見つめて

    語りゆけ

   希望も高く

     勝利 勝利と