年末年始に「友好対話」の波を

 本年「人材・拡大の年」も、残すところ16日。青年部を先頭に、明「創立80周年へ『青年・勝利の年』」の助走が始まっている。

 今月24日(水)から1月4日(日)までは、年末年始の友好期間となる。
 職場や地域、各種サークルなど、多様なつながりで親睦の機会が増えるこの時季は、親戚や友人・知人との人間関係を深める絶好のチャンス。冬休みを利用して帰省し、郷里の親類や懐かしい同窓の友と、旧交を温めるのもよいだろう。

 また、町内の大掃除、餅つき大会、防犯防火の夜回りなどの地域行事も多い。普段は多忙な壮年・男子部の友も、こうした催しに積極的に参加し、近隣との絆を強めるなど、地域友好に挑戦したい。

 ある壮年部員は、元旦のあいさつ回りを、30年以上続けている。「近隣友好のため」と、この地に来て始めたが、当初は怪訝な顔をされることも多かった。しかし、地道な持続と誠実な振る舞いで、徐々に信頼を集めていった。「地域の皆さんと新年のあいさつをすると、その1年が充実します!」。

 今では、地域の顔として、諸活動の中心者に推されることもしばしば。聖教新聞購読の輪も大いに広がったという。

 世界的な金融危機による景気悪化などの大転換期に、日本はどう立ち向かうか。経済学者の中谷巌氏は「地道に愚直に丁寧に、役に立つものを積み上げることによって世界中から認められる。そんな姿勢を日本企業は目指すべきだ」と論じていた(「潮」12月号)。

 地道に愚直に丁寧に――企業のみならず、人生観や人間関係、地域のあり方など、万般にわたって立ち返るべき指標であろう。

 その意味で、「心こそ大切」の思いを胸に、大誠実で信頼を積み重ねる創価の対話運動は、日本再生への希望のネットワークであるといってよい。

 池田名誉会長は綴っている。

 「『心の一法』を変革し、自分が変われば周囲が変わる。周囲が変われば世界が変わる。混迷の闇が深いほど、仏法の智慧が光ります。勇気が光ります。私たちの前進は、日本、そして世界の輝ける未来を開く前進です」(「御書と師弟」第1回「三変土田」(上))。

 会う人、会う人の心を一変させ、世界に人間主義の万波を広げる師匠に続き、“全員が青年”の気概で、明年へのスタートダッシュを開始しよう!(08.12.16聖教:社説)